2012年01月03日

ニキビの抗菌剤治療における問題点と安全性

痤瘡(ざそう)に対する抗菌剤治療を行う際には、常に耐性菌の問題を考えておかなくてはなりません。

ニキビ菌はクリンダマイシン(ダラシンなど)においてほとんど感受性ですが、8%の耐性菌がみられました。その他の抗菌剤については感受性は良好であるというデータが得られています。

抗菌剤耐性の遺伝子型を調べたところ、23SリボソームRNAの点変異によって起こっていることがわまりました。
実際に耐性がみられた患者については、ロキシスロマイシン(ルリッドなど)内服とダラシンTゲルの併用が行われており、実際どちらが耐性化に関与したかは明らかではありません。
全症例として約50例で2〜3例から耐性株が検出されたということで、あまり耐性菌は出ていないという状況です。

また日本ではざそう治療において、高頻度に耐性を獲得しやすいというエリスロマイシンの内服は行われていません。
日本ではダラシンTゲルとテトラサイクリン系抗生剤(ビブラマイシンやミノマイシン)の内服を中心とした治療が行われていましたので、マクロライド耐性が少ないと考えております。

このように日本では現在のところ、ニキビ菌の耐性菌は極めて少ないのですが、今後外用抗菌剤の頻用によって、ニキビ菌耐性菌の増加する可能性は考えられます。

posted by ディフェリンゲル at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 抗菌剤
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/52763674
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック